リバーシブルマン|ナカタニD.

「リバーシブルマン」ってどんなマンガ?

 

 

[タイトル] リバーシブルマン
[漫画作者] ナカタニD.
[ジャンル] 猟奇殺人 グロホラー
[連載期間] 2011年 〜
[ 掲載誌 ] ゴラクエッグ
[コミック] 最新刊4巻 (2017年1月)

 

 

都内の公園でサラリーマンの猟奇死体が発見される

 

そのカラダは服を脱ぎ捨てたように裏返っていたという

 

「ウラガエリ」と呼ばれ話題になったこの事件、臓器売買・人体実験・感染症などなどさまざまなウワサが流れる中、今回で3件目

 

ただの都市伝説などではなかった……

 

 

 

こっちはちょっぴりエロい都市伝説

 

全身オマンコ女がとあるクラブに毎晩出没するという。下は包帯でぐるぐる、変なヌイグルミをぶらさげたセーラー服の少女

 

そのウワサどおりの姿恰好の女を発見したチンピラたち、下心満々で彼女をとり囲むと「みんなでイカせてくれるわけ?」と女のほうからお誘いが

 

トイレに男たちを誘いこんだセーラー服の少女・北原琉奈

 

「ほんとーにいるんだな、何にでもチンコつっこみたがるバカってのが…」と一転

 

「こーゆーバカを集めたほうがコレの出所が手っ取り早く分かると思ってさ」とキスマークのついた処方薬用の見せつける

 

「おまえ、それをどこで…?」表情をけわしくするチンピラ

 

「クスリばらまいて毎晩お医者さんゴッコしているヘンタイの居所と、あの夜現場にいてひとりの女を見殺しにしたヤツら……」

 

問い質す彼女に襲いかかったリーダーの男「いーこと教えてやるっ、おまえが知りたがってるアノ夜の現場にゃなあ、おれたち全員いたんだよお!!」

 

男に首をしめられながら「お腹の縫い目」から拳銃を取り出した彼女

 

男のペニスを打ち抜いてのち「おまえら全員がお姉ちゃんを見殺しにしたんだなっ!」と続いて取り出したマシンガンで全員を射殺……

 

 

 

↓【コミック1巻 あらすじ&ネタバレ

↓【コミック2巻 あらすじ&ネタバレ

↓【コミック3巻 あらすじ&ネタバレ

 感想と評価

 

「これ以上はない」ってくらい残酷でグロテスクなホラー漫画

 

それもただグロいだけじゃない、医大を目指す浪人生がストレスで家族を惨殺したり、少年がとんでもなく残酷な監禁レイプ事件を起こしたり……

 

現実の事件をモデルにしたような生々しいリアルさがある

 

特に3巻の内容は壮絶だった

 

監禁レイプの内容も、その復讐方法も

 

2巻では完全なヒールだった梶井マリア、3巻を読み終える頃には「むしろ彼女の正義のほうが正しいのでは?」という気になる

 

人の心を持たない獣たちを、なぜこんなに手厚く保護せねばならんのか?

 

結局、法律っていうのは人間を効率よく統治するためのものであって、そこには正義も人権もない。しゃくし定規に適用されるものなんだろうね

 

尊厳を踏みにじられた被害者は泣き寝入り

 

そして今度は法律によって尊厳を踏みにじられる

 

「私の受けた痛みと屈辱はこの程度で無かったことにされるのか!」ってね

 

世の中のシステムは決して公平じゃないし、正義によって成り立ってしる訳でもない。大昔のどこぞの法典「目には目を、歯には歯を」のほうがよっぽど正しいと思うよ

 

 

それはさておきマンガの話

 

ロクが妻のカタキである5人の元兄弟分に復讐するという形で進んでいく。とりあえずひとり目、呉をやっつけたところ(3巻終わった時点で)

 

この「ロク」って名前が、もしかしたら何かのヒントになっているのかも

 

主人公のロクは「6」でその相棒のハチは「8」

 

カタキのひとりの呉は「5」でハチに憧れるチンピラ・キュウは「9」

 

そしてロクの妻を海外に売り飛ばした肆矢は「4」

 

残るは「1」「2」「3」「7」……「10」もあるのかな?

 

だからどうした? と言われても今のところどんな意味があるのかよく分からんけど

 

全く意味はないのかもしれないけどね

 

ただグロいだけじゃない、社会問題も扱っているこのマンガ。ちょっとだけだけどエロスもありで、すごく読み応えがある。グロOKな人にはぜひ読んでみて欲しい

 

 

私的評価 星5つ

 

 

 

 あらすじ(ネタバレ)

 

● 第1話 北原琉奈 @

 

都内の公園でサラリーマンの猟奇死体が発見される

 

そのカラダは服を脱ぎ捨てたように裏返っていたという

 

「ウラガエリ」と呼ばれ話題になったこの事件、臓器売買・人体実験・感染症などなどさまざまなウワサが流れる中、今回で3件目

 

ただの都市伝説などではなかった……

 

 

こっちはちょっぴりエロい都市伝説

 

全身オマンコ女がとあるクラブに毎晩出没するという。下は包帯でぐるぐる、変なヌイグルミをぶらさげたセーラー服の少女

 

そのウワサどおりの姿恰好の女を発見したチンピラたち、下心満々で彼女をとり囲むと「みんなでイカせてくれるわけ?」と女のほうからお誘いが

 

トイレに男たちを誘いこんだセーラー服の少女・北原琉奈

 

「ほんとーにいるんだな、何にでもチンコつっこみたがるバカってのが…」と一転

 

「こーゆーバカを集めたほうがコレの出所が手っ取り早く分かると思ってさ」とキスマークのついた処方薬用の見せつける

 

「おまえ、それをどこで…?」表情をけわしくするチンピラ

 

「クスリばらまいて毎晩お医者さんゴッコしているヘンタイの居所と、あの夜現場にいてひとりの女を見殺しにしたヤツら……」

 

問い質す彼女に襲いかかったリーダーの男「いーこと教えてやるっ、おまえが知りたがってるアノ夜の現場にゃなあ、おれたち全員いたんだよお!!」

 

男に首をしめられながら「お腹の縫い目」から拳銃を取り出した彼女

 

男のペニスを打ち抜いてのち「おまえら全員がお姉ちゃんを見殺しにしたんだなっ!」と続いて取り出したマシンガンで全員を射殺……

 

 

 

● 第2話 北原琉奈 A

 

激痛に耐えながら「お腹の縫い目」をホッチキスで留めなおす北原琉奈

 

ウラガエリ……のなり損ないだった

 

元ヤクザのロクとその舎弟ハチ、2人の協力を得て無残に殺された姉のカタキを追っていた。みずから「ウラ返る」ことを拒否して……

 

 

ロクが偶然手に入れた、とあるハリウッド女優の盗撮動画

 

そここには、皮膚が勝手にめくれはじめて内臓が飛び出して、その腹の中から「もうひとりの自分」が出てくる、B級ホラーさながらの怪現象が記録されていた

 

それが「ウラガエリ」の正体

 

ロクいわく「ウラ返る目的はただひとつ、自分の欲望に忠実に…ただ忠実に欲望を満たすこと。すでに身の周りにかなりの数まぎれ込んでいると俺はみている……

 

考えてもみろよ、ここ数年だけで俺たちヤクザも真っ青な、素人がひきおこした大事件がどれだけ起こってるんだ……?」

 

「抑えがたい欲求」を持ったとき、内側から現われるもう一人の自分

 

それこそがウラガエリ現象が起こるきっかけ

 

琉奈の場合は「姉の敵を討つ」という強烈な殺意。しかし彼女はその「もう一人の自分」を抑え込み、自らの意思で戦おうとしていた……

 

 

 

● 第3話 北原琉奈 B

 

ロクと北原琉奈が出会うちょっと前

 

同級生に売春させる中学生、無差別発砲するガンマニアの中年、無差別通り魔……凶悪犯罪をおこすヤツらと「爪の裏返り」の関連にいち早く気付いたロクとハチ

 

ウラガエリを見分ける唯一の方法、それは爪が裏返っているかどうか

 

ウラガエリが生まれる元凶を探るべくたどり着いた先にあったのは琉奈の姉の変死体

 

上半身の皮膚をはがされ、内臓を抜きとられ、そこに注射器やら薬品ビンやらカプセルやらがねじ込まれた凌辱の限りをつくした遺体……

 

姉のその無残な姿を見てしまった琉奈

 

(行方不明の姉を探すため、怪しい男・ロクのあとをつけていた)

 

とつじょ「後ハ ゼンブ ヤッテアゲル、サア スベテヲ吐キダシテ 楽ニナリナサイ」と“内なる声”が聞こえはじめや胸が裂け内臓が飛び出し……

 

 

 

● 第4話 塚原純 @

 

代々医者を輩出してきた塚原家

 

そのエリート一家が無残な変死体となって発見される

 

目玉をくり抜かれた父親の目には新聞紙がねじ込まれ、母親の口と裂かれた腹の中には千円札がびっしり、最もひどい長男は……グロすぎて直視できない刑事たち

 

長男の婚約者は行方不明

 

そして塚原の次男・純も行方不明になっていた……

 

 

塚原一家殺人事件が起こる半年前

 

両親から医者になることを期待されながら成績は一向に伸びず、三流医大にも合格できないまま、半ひきこもりの生活を送っていた塚原純

 

父からは無視されるようになり、母からは辛辣な言葉を浴びせられる毎日

 

そんな彼に唯一優しい言葉をかけてくれた女性、兄の婚約者・北原史葉、無残な変死体となって発見された琉奈の姉だった……

 

 

 

● 第5話 塚原純 A

 

「ボクいつでもお姉さんを見てますから……」

 

ストーカーのごとく史葉に付きまといはじめた塚原純

 

恐怖した彼女から「あなたの弟さんが怖いのっ!」と訴えられた長男、飛んで帰るや「たのむから死んでくれっ!」と弟の腹にひざ蹴り

 

唯一の救いだった史葉からも拒絶され心が崩壊した純

 

「親ニ クズト呼バレル人生……恥ト呼バレル人生……死ネ、消エロ、ト呼バレル人生……オマエソレデ イキテイルト イエルノカ?」

 

内臓が飛び出し“内なる声”が聞こえはじめる

 

「ツマラヌ人生ヲヌギ捨テヨ」と……

 

ウラガエリとなった純「あの病院がボクのものになればいいのか……」父を殺し、母を殺し、兄を殺して、愛する史葉の元へ報告に向かう……

 

 

 

● 第6話 リバーシブルマン @

 

一家殺害の容疑者として指名手配された塚原純

 

同じく姉を殺した実行犯として塚原の行方を追う琉奈

 

そして彼をかくまっているのは、ウラガエリを量産して「飼育・調教」しようと画策する謎の組織。東京だけでもすでに200棟の「飼育施設」があると言う……

 

 

ごく普通の雑居ビルの中にあるその飼育施設

 

探りを入れにきたハチに包み隠さずその実態を明かしてしまう「我々はただの武器商人です。ただし、その兵器はウラガエリ……」と

 

元より生かして帰す気のない施設オーナー

 

絶体絶命のピンチにおちいったハチ

 

一方、施設に誘いこまれた女性たちをオモチャにして遊ぶ塚原純。医者を気取ってか、手術と称して目玉をくり抜き入れ替え縫合して……

 

 

 

● 第7話 リバーシブルマン A

 

ハチの相棒、パンチは塚原純の手にかかり内臓を引き抜かれ絶命

 

ウラガエリの巣窟でひとり生かされ戦闘を続けるハチ

 

「商品としてのウラガエリ」の品質をリアルタイムで全国配信するためのデモンストレーションとして、右腕をちぎり取られて瀕死の重傷をおいながら……

 

追いつめられて間一髪、ようやく応援に現われたロク

 

同じく姉のかたき討ちに現われた琉奈。ウラ返りを拒絶するべくカラダをチャックで固定した「リバーシブルマン」となって……

 

 

 

● 第8話 リバーシブルマン B

 

多数のウラガエリをひきつれ姿を現した施設オーナー“社長”

 

衝撃の真実を明かす

 

10年も前に歌舞伎町のアジトでウラガエリになったロクを見たと言う。それを見てウラガエリの兵器化をはじめたとも……

 

「さあ、ウラ返ってみてくださいよ、あの時のように……」と挑発するオーナーを前に「もし俺が元に戻らなかったら必ずおれを殺せ」とハチに命じたロク

 

胸が破裂するや飛び出した心臓がエイリアンのごとく変貌

 

さらに無数に飛び出した触手が周りのウラガエリたちを食い散らかしてゆく……

 

 

一方、得意の弓で塚原のペニスを打ち抜いた琉奈「ぼくのちんちんがぁぁぁ」とうろたえる塚原の額にマシンガンを押しつけ頭を粉砕する

 

ようやく恨みを晴らした彼女

 

ロクから「もう俺たちなんかと関わるな、これで掃除終了だ」と告げられ、本来の居場所に帰ってゆくのであった。自分に取り戻したような明るい表情で……

 

ナカタニD リバーシブルマン 画像1 ナカタニD リバーシブルマン 画像2

 

→【 リバーシブルマン1巻/立読み&レビュー

 

 

 

コミック2巻(第1〜8審)

 

 

● 第1話 ギフト袋とマシンガン

 

団地のゴミ捨て場にて

 

無造作に置かれたギフト袋の中に入っていた携帯電話がプルルル…プルルル……

 

気味悪がった女子高生が小枝でつつくと中からドピュっと血が噴き出し、破けた袋の中からはへその緒がついたままの赤ん坊の遺体が……

 

 

一方、ウラガエリのウワサを聞きつけたロクとハチ、とある宗教団体を訪れる

 

ビンゴだったらしく、ひとりの男を囲み儀式らしきものをしているまっ最中

 

「笑顔で解放され、そしてまた笑顔になるのです」と笑顔でオノを振りかざす男たち、笑顔のまま眉間を打ち抜かれて死んでゆく

 

そして1年前のウラガエリとの激闘で右腕をごっそり失ってしまったハチ

 

「右腕マシンガンのハチ」にリニューアルして不気味な男たちを一掃する……

 

 

赤ん坊の死体に騒然となる団地

 

発見された母親は、お腹から赤子を摘出されてのちきちんと縫い合わされて、化膿や感染症を防ぐため保冷剤がカラダに巻かれていたそうな……

 

 

 

● 第2話 3000円のハサミ

 

ロクと琉奈のカラダがウラ返らないようにチャックをつけ(1巻参照)ハチの右腕をサイバネティックスに改造した、何気にすごい千早診療所

 

妊娠した女子高生・アヤカが訪ねてくる

 

「お腹の子を殺してくれませんか。アタシお母さんと同じことをやっちゃいそうで……」

 

聞けば、母親からは愛情が倒錯したような虐待を受けており、同級生だったお腹の子の父親は通り魔に刺されて亡くなってしまったとか……

 

「おまえさんの母親の問題ではないのかね」と処置を保留にする先生

 

 

一方、とある人気のないプレハブ倉庫にて

 

今まさに制服を切り裂かれレイプされようとしている少女が……

 

彼女を救ったのはサングラスで顔を隠した身なりのいい女性。コイルガンのようなもので男の手を打ち抜きスタンガンで気絶させる

 

「あなたは……」と尋ねる少女に「本当の正義よ」とだけ答えて逃がしてあげる

 

2人きりになるやレイプ魔を裸にひんむき台に上に拘束

 

目を覚ましたとろで処刑スタート

 

絶叫する男のペニスをシュレッダーハサミで容赦なく切断、傷口が固まらないようにチョロチョロと水を流したまま放置して「運がよければ……死ねるわ」と

 

正義の女神・テミスと名乗る女の暗躍は続くのであった……

 

 

 

● 第3話 天秤とチェーンソー

 

裁判所の前に鎮座された女神テミスの像

 

万人が法の下では平等であることを示すため目隠しで顔をおおい、右手には善悪の平衡をはかる天秤をかかげ、右手には正義をふるう剣

 

そのテミスに「もっと正義の剣をふるいバランスをとるべきですわ……」とイチャモンつけるヤリ手の女性検事・梶井

 

性犯罪の被告に「懲役20年」とムチャな求刑をつきつける

 

そんな求刑が通るはずもなく、むしろ被告の罪は軽くなるばかり……しかしそれこそ彼女のホントの狙い、出所した被告のあとをつけ人知れず処刑する

 

そう、彼女こそ「本当の正義・女神テミス」の正体だった

 

まだ死んでいなかった先のレイプ魔の元を訪れるや「ウラガエリってみせなさいっ!」とチェーンソーで四肢を切断してゆく……

 

 

 

● 第4話 棺桶と傘とナイフ

 

例のウラガエリたちがいる宗教団体の調査を進めるハチ

 

その窓口と思われる病院に潜入するため、重い病気をわずらい末期を迎えた患者たちのために開かれる「棺桶セラピー」へと潜入

 

「死と向かい合い笑顔で迎え入れる準備はできましたか? 笑顔で自分を脱ぎ捨てるだけ……必要なのはそれだけです」と怪しいニオイがプンプン……

 

 

一方、母親の虐待とお腹の子供のことで悩む女子高生・アヤカ

 

通り魔に殺された彼氏の殺害現場で「アタシお母さんが育ててくれた姿なんて見てないから、母親なんて生き方わかんないよ」とひとり雨の中に濡れながら

 

そんな彼女をたまたま見かけたロク

 

傘を差し出し「おせっかいですまねぇが、俺は生まれることのできなかった命をひとつ背負ってるんでな」と悩む彼女を診療所へ……

 

 

 

● 第5話 注射器と棺桶

 

ロクの言葉がひっかかったアヤカ、その意味を先生に尋ねてみる

 

……10年以上も前の話

 

バブル崩壊の煽りでカネのために組を割る連中が出てくる中、ロクの兄弟分にあたる5人の男たちが「リストラ」と称して虐殺劇をはじまる

 

家族・親族も巻き込まれる中、妊娠中だったロクの妻もさらわれてしまう

 

数か月、手を尽くして必死で探したロクが彼女を見つけ出したのは、アジアの町外れにある小さな見世物小屋。両手両脚を切断され、暗闇の中で芋虫のように蠢いていた……

 

大きくふくらんだ腹の中、赤子は死んで腐敗していたとのこと

 

「ヤクザの世界に終わりもクソもねえ……ただ落としまえをつけさせるだけだよ」とウラガエリを手掛かりにその5人を追うロクであった……

 

 

 

● 第6話 さらしとこのわた

 

病院に潜入していたハチ

 

怪しい建物を見つけるも看護婦(ウラガエリ)に怪しいクスリを打たれ気絶……目を覚ませばそこは敵陣のど真ん中、ウラガエリ製造施設の中だった

 

しかし前回と違って「兵器化」するつもりはない施設の“先生”

 

「心臓952万円、肝臓1256万円、腎臓2096万円……」臓器を取り出しは売り、取りだしては売り、再生され続けるウラガエリの臓器はまるで「このわた」のごとし

 

脳さえ傷つけなければ、いくらでも再生するんだとか……

 

 

一方「笑顔・欲望・大連鎖」を連呼する例の宗教団体、幹部として呼ばれたのはMsテミス。梶井検事こと本当の正義を執行する女神・テミスだった……

 

 

 

● 第7話 ギフト袋とガトリング

 

ぐるぐる巻きにされたハチの前に現われたのは「呉のオジキ」と呼ばれる男

 

ロクの妻をさらった5人の兄弟分のひとりだった

 

ハチに容赦なく銃弾を浴びせかけ、残る右腕を切断しようとした刹那、間に割って入ったのはハチをヒーローと憧れるチンピラ(最初に教会で助けられた男)

 

しかしこの男も、呉にあっさり両足を切断されて再起不能に……

 

そして今度こそは真打ち・ロク登場

 

マシンガンで手下ともども呉を掃討するも当然のように立ち上がる

 

全員ウラガエリだった

 

ここで根性を見せたのが両脚を切断されたチンピラ、ハチの拘束をナイフで裂き解放する。自由を取り戻したハチはロクの腹の中に隠されていたマシンガンをセット

 

ハチが右腕マシンガンをぶっ放している間に、呉の脳天を破壊したロク

 

妻のカタキのひとりを屠るのであった……

 

 

 

● 第8話 100円包丁と傘

 

ロクがかつての兄貴分・呉との決着を付けていた頃

 

妊婦のお腹から赤子を抜きとる被害の2件目が発生していた

 

ここでとある刑事が、この妊婦たちの連続傷害事件と性犯罪者の連続失踪事件を「同一人物の仕業では?」と疑いはじめる

 

失踪した4人の性犯罪者たちが「18年前の監禁レイプ事件」とつながっているところまで調べ上げたこの刑事、その被害者こそ他ならぬ梶井マリア

 

性犯罪者を断罪する女神・テミス

 

そして、母の虐待とお腹の子供に悩む女子高生・アヤカの母親でもあった……

 

 

母・梶井マリアに子供を妊娠していることを打ち明けたアヤカ

 

すると「お腹の中の汚いもの……お母さんが取りだしてあげましょう」と実の娘に包丁を向けるや、抵抗する彼女に斬りかかる

 

ここにきて「この人を…お母さんを殺してでもアタシ産む」と決心と固めたアヤカ、初めて母マリアに立ち向かうのであった……

 

 

一方、現場に残ったDNAから4人の性犯罪者たちの失踪に梶井マリアが関わっていることが判明、彼女に指名手配がかかる……

 

ナカタニD リバーシブルマン 画像3 ナカタニD リバーシブルマン 画像4

 

→【 リバーシブルマン2巻/立読み&レビュー

 

 

 

コミック3巻(第1〜11条+第9審)

 

 

● 第1話 監禁と拘禁症

 

1995年

 

関西地方は未曾有の大震災に襲われ、同じ年に新興宗教によるテロ事件まで発生、社会もマスコミもてんやわんやの大騒ぎ

 

しかし、その騒動にかき消された凶悪事件があった

 

とある未成年の男に拉致監禁されていた女性・梶井マリア

 

約20日間にわたり男たちに輪姦・レイプされつづけ、あらゆる暴行と凌辱の限りを尽くされてのち、みずからの足で警察へとかけ込む

 

身体じゅうにある奇妙な斑点はタバコを押しつけられた跡

 

よほど乱暴に異物挿入されたらしく膣は無残に損傷。膣壁の一部がやぶれ肛門とつながってしまい、もはや女性としての機能は果たせない

 

犯人は全員19歳以下の未成年だったとか……

 

しかしマリアの母は、肉体的損傷のみならず精神的なケアも必要な彼女を有無を言わさず自宅へと連れ帰ってしまう

 

娘マリアに司法試験を受けさせるため「梶井家のニンゲンは被害者であってはいけないのです。あなたは弱者を守るための人間なのだから」と……

 

 

 

● 第2話 膣(なか)出しと少年法

 

法廷に出て証言する覚悟のマリア

 

包帯を解き身体じゅうにある屈辱的なアザを母に見せ「これがあたしのされたことです」と訴える。しかし「そんな傷はいずれ癒えます」と取り合ってもらえない

 

子供のころから母に褒められることだけが全てだった彼女

 

母の言葉には逆らえなかった……

 

 

弱者を守るのが梶井家の使命、守るべき弱者である未成年たち

 

被害者である彼女が、人間性の欠片もない鬼畜の所業をしでかした加害少年たちを守るため、我慢を強いられなければならない……

 

その矛盾を抑えきれなくなったマリア、とつじょ手首が裂け文字のような形をした血が噴出。ウラガエリの症状が現われはじめる……

 

 

 

● 第3話 刃のない剣と墓守娘

 

ウラガエリの症状をそのまま医者に訴えたマリア

 

それを「精神的な影響」と判断した医者は心のケアを受けさせるよう説得するも、マリアの母は頑として受け入れない

 

応急処置として、環境を変えてホテルで勉強させることに

 

ところがたまたま入った近くのファミレスで、その声から加害少年のひとりだと分かったマリア「ぜったいにゆるさない!」と杖で殴りかかる

 

しかし私的制裁が許されるはずもなく、結局は制止されて泣き寝入り……

 

吐いて倒れて、そのまま病院へと運ばれてしまう

 

ついには「コロセ、コロセ…ヒトリタリトモ赦スナ」次第に大きくなる“内なる声”にさいなまれ、錯乱して屋上から転落……

 

 

 

● 第4話 妊娠とお母さん

 

病院の屋上から転落するも、奇跡的に命に別条はなかったマリア

 

ところが精密検査の結果、妊娠していることが発覚する

 

すぐさま堕胎するよう求める母、しかし「母体保護法というものがありまして、22週を過ぎるといかなる理由があっても許されないことで……」とのこと

 

 

その間、病室から抜けだし“内なる声”にあらがっていたマリア

 

「法ハオマエヲ守ラナイ、法ハオマエスラ守レナイ、オマエノ正義ハ母ノナリタカッタ正義、オマエノ正義ハ母ノミガワリノ正義、母ノ為ノ人生……」

 

ついに内なる声に屈服、ウラガエってしまう……

 

 

 

● 第5話 刷り込み弱者と象徴

 

 

再び母の前に姿を現したマリアは全くの別人になっていた

 

タバコの跡でボロボロだった皮膚はキレイに入れ替えられ、母の支配からも完全脱却し「ずうっとお母さまが言ってた弱者って、お母さま あなたのことですね」

 

へその緒をぶち切ると、ぶら下げていた胎児を母に向かって投げつける

 

そして己の正義を貫くために「あたしはテミスになる」と……

 

 

 

● 第6話 刑量と正義そのもの

 

それから2年後の1997年、検事としてデビューしたマリア

 

「おい、知ってるか。今度の新人にスゲーやつがいるんだって?」とさっそくウワサに

 

特に性犯罪に対しては厳しい態度を見せる彼女。前例に反した過剰な求刑に、むしろ刑期が軽くなり執行猶予つきになってしまう

 

しかしそれこそ彼女のねらい

 

世に放たれた性犯罪者を断罪すべく「本当の正義・女神テミス」が動きはじめる……

 

 

 

● 第7話 弱者救済と頭蓋骨

 

拉致した男(性犯罪者)を長年放置されているビル建築現場に連れ込んだマリア

 

肉叩き用のハンマーで顔を潰してのち、身体じゅうの骨を叩き潰してゆく

 

そこに現われたのは、この場にはあまりにも不釣り合いな金持ちそうなスーツの男。右手にはステッキ、左手にはワイングラスを手にして

 

「わたしは肆矢(よつや)と申すつまらないニンゲンです」と自己紹介

 

「アナタ、無花果の香りですな。わたしは鼻が効くのが特技でしてねぇ、わたしの仲間と同じニオイが感じられる」マリアがウラガエリであることを知っているかのごとく

 

次いで「アナタの肉親…母親との確執…精神的虐待……?」とマリアのアタマの内側まで見通してみせるニンゲン離れした肆矢

 

帽子の下の頭部は半分が欠けていた……

 

 

テミス(マリア)をビル内のアジトへ招いた肆矢、レイプ男への拷問の総仕上げとして水酸化ナトリウムの風呂に沈めて「踊り消し」をご披露

 

文字通り、男はもがきながら溶けて消えてしまう……

 

 

 

● 第8話 予言と笑顔

 

肆矢のアジトにて

 

集まっていたのはウラガエリの兵器化を図る社長(1巻参照)

 

ロクが追っている5人のカタキのひとり呉(2巻参照)

 

宗教団体の指導者を手なずけ裏から牛耳り、日本の株価をけん引するITバブルの立役者たちをクスリとセックスで籠絡して……

 

そしてまたひとり

 

裁きの女神テミス(マリア)をそのメンバーに迎え入れるのであった……

 

 

 

● 第9話 石女(うまずめ)と呪文

 

ひき続き肆矢のアジトにて

 

若い女たちの腕を切り落とし、脚を切り落とし、ダルマにして「穴」として海外に売り飛ばす肆矢。ロクの妻もこの男が同じように海外に売り飛ばしたと言う

 

その時はじめてウラガエリなる現象を知ったとも(ウラガエるロクを見て)

 

「最愛の妻を穴道具にされる、あれはなかなか面白かった」と邪悪な笑みを浮かべて……

 

 

それから2年後、1997年

 

マリアは出ていったまま戻らず、歴史ある梶井家の法律事務所はたたまれることになり、屋敷も何もかも売却することに

 

それを「全てあの娘(アヤカ)のせい」と憎悪の視線を向けるマリアの母

 

「もうこれ以上の屈辱は耐えられない…梶井家は本当にすべてを終わらせなければならない」とアヤカを締め殺そうと手をかける

 

しかし、じたばた苦しむアヤカが落としたかつての自分の写真、梶井家に嫁ぎ両親に虐待されておびえる自分の姿を見るやハッと我に返った彼女

 

「なぜ私はマリアに、私と同じ苦しみを強要してしまったのだろう。私一人では手に負えぬ梶井家の業を押しつけてしまったのではないか……

 

あれほどの事件にまきこまれてしまったマリアに、なぜ……

 

せめてあのとき私が何よりすべきだったことは、ただ抱きしめてあげることだった……」

 

後悔とともに孫娘のアヤカを抱きしめるのであった……

 

 

 

● 第10話 感謝と根絶やし

 

マリアを監禁暴行した男たちの主犯格がいよいよ出所

 

肆矢の協力を得て、ファミレスで出会った警官(レイプ犯のひとり・3話参照)を脅して利用して、アジトへと拉致することに成功

 

ひとりは足をチェーンソーで切断されたうえ、ペニスの先端からおろし金のような丸ヤスリを突っ込まれ、直腸まで貫通させる

 

その後は「灰皿」としてタバコの火を押し付けられ続けて絶命……

 

マリアがやられたように

 

 

主犯の男は頭部の頭蓋骨を切除され、満腹中枢を摘出され、切り開かれた腹の直腸にダクトを接続されて、死ぬまでメシを食い続ける刑に

 

最後はその直腸を鉄アレイに巻きつけ、はるか下の地面へと落下させ(ビルの上にいます)腸をひき抜かれながら絶命する……

 

レイプに加わった100人超の男たちに次々裁きを下してゆくマリア……

 

 

 

● 第11話 稚拙な正義と審判

 

さらに時は流れて2010年

 

ダルマにされ、監禁され、売春させられていた女性13名を保護。例の工事途中のビル・肆矢のアジトが売春組織として摘発される

 

そんなことが行われていたとは露ほども知らなかったマリア

 

相手が誰であれ「性犯罪者には制裁」というのが彼女のウラガエリとしての欲求。彼女を導き協力してくれた肆矢と言えども例外ではない

 

すぐさま彼を問い詰める

 

こうなることを予想して期待もしていた肆矢、己の過去を語りだす

 

「私がはじめて穴として扱った女は、私を虐待しつづけた母親です。縛りつけ、生爪をはがし、少しずつ死に近づけながら息絶えるまで犯してやりましたよ (笑)」

 

テミス(マリア)の制裁を受け最後に一言

 

「バチを当ててやらなければならんのです…11歳の頃の自分に……

 

……あの時、お母ちゃんを凌辱し…人間としての尊厳を全て奪い殺してしまった。何があっても肉親だけは殺してはいけなかった……

 

母すら殺めた咎を… この私のDNAまで切り刻み… この世から抹殺するのです」

 

 

肆矢の残した言葉をムネに、改めて自分がなすべきことを認識したマリア

 

レイプ犯のDNAを受け継ぐわが娘・アヤカを迎えに現われる。祖母を亡くし一人きりになった15歳の少女を、いずれその手で抹殺すべく……

 

 

 

● 第9話(2巻の最後に戻って)完璧なお母さんと幸せな娘

 

マリアがアヤカを殺す前にしたかったこと、それは完璧な母親になること

 

マリアの母がそうしたように娘を虐待して支配して、孕んだ子供はお腹の中かからかき出して……「今のアンタの脅えた顔、昔の私にそっくりだわ」と

 

実の娘に包丁を突き付けながら

 

そんな母に「あの子(マリア)の人生をあの子に返してあげたい」と祖母の最後の言葉を伝え「私は幸せにそだったのよ、お母さん!」と訴えるアヤカ

 

「母がそんなはず…そんなハズ絶対にありえないっ!」

 

錯乱して娘にとどめを刺そうとするマリア、そこに現われたのは指名手配のかかったマリアを拘束しにきた警察官たち……

 

 

「梶井マリアはやめだ」と警察官を殺し、アヤカを連れて逃走したマリア

 

しかしさらに彼女の前に立ち塞がったのはロク

 

アヤカに差し出した例の刀仕込みの傘、抜くとGPSが起動するとか何とか

 

「何で血をわけた我が子を、目の色変えて殺そうとできる?」と尋ねるロクに「その血がモンダイなんだよ」と返すマリア

 

「この娘の血は、この世の罪人の象徴のような血なのさ…… そう言えばしつこく聞きたがっていたねぇ、教えてやろう。オマエの父親は……」

 

「……レイプ犯」と言葉を続けようとするマリアの口を塞いだのは、タバコの火を押しつけられボロボロになったマリアの手

 

ウラ返る前の彼女が、再びウラ返って自身を制止する

 

「この子にそれだけは絶対言ってはいけない!」と……

 

その手を振り払おうとするマリア、マンション屋上から転落してしまう

 

凶悪な少年犯罪に巻き込まれ身も心もボロボロになりながら、それでも正義をなそうと必死に検事を目指した梶井マリア。連続殺人犯としてその一生を終えるのであった……

 

ナカタニD リバーシブルマン 画像5 ナカタニD リバーシブルマン 画像6

 

→【 リバーシブルマン3巻/立読み&レビュー

 

 

 

↑ページTOPに戻る